開業者の中には、社会保険労務士だけでは年収が上がらず、他資格との相乗効果で何とか収入アップを狙おうという方はたくさんいます。
社会保険労務士とのダブルライセンスの例として、代表的なのは行政書士や税理士、ファイナンシャルプランナーや中小企業診断士等。
しかしながら、こうしたダブルライセンスを取得するために、本来の社会保険労務士としての営業活動や実務に支障をきたすのは、本末転倒と言えましょう。
社会保険労務士でダメなら、資格を追加したってやはりダメ
「社会保険労務士として開業したが、期待する年収が確保できずに悩んでいる…」
そんな方は、他資格への挑戦を狙う前にぜひ、「社会保険労務士として努力できることはないか」に目を向けてみましょう。
「営業活動は十分か、顧客に対するアプローチに問題はないか」
「社会保険労務士として何か新しいサービスを展開できないか」
「WEB上での集客は狙えないか、DMを打つべきか」
等々、色々と考えられることはあるはずです。
社会保険労務士であれ何であれ、資格である程度の年収を稼ぎだしたいのであれば、相応の営業努力が求められます。
宣伝文句にひとつ資格を追加したって、それが即収入につながるかと言えばそうではありません。
やはり、「どう集客するか」の検討からは逃げられないのです。
ダブルライセンスを取得して、顧客に対し間口を広げることは、もちろん素晴らしいこと。
しかしながら、あまりに資格頼みになってしまうのも考えものです。
まずは、“社会保険労務士として”確立させること
他資格に目を向けるのも良いのですが、その前に、社会保険労務士としてのスキルは十分でしょうか?
新たな領域での知識習得を目指すよりも、まずは社会保険労務士としての専門分野をしっかりとブラッシュアップしておくべきであることは大前提です。
複数資格で開業しても、どれも資格を取っただけで実務経験ゼロ、知識も中途半端なレベルなら何の意味もありません。
社会保険労務士であれ何であれ、その分野のプロとして自信が持てないことには、年収増など見込めないのです。