働きながら社会保険労務士試験に一発合格した先生。
その勝因を私なりに考えてみると、次のようなことだと思います。
強いモチベーション
先生はもともと弱者の味方でありたいという気持ちがとても強かった方です。
そのため、社会保険労務士の資格を取ることに対する強いモチベーションがありました。
また、身近に弁護士の先生がいる環境で、業種は違えども「士業」の仕事の魅力を日々実感できたことで、勉強がはかどらないときでも頑張ろうという気になれたそうです。
仕事内容が資格試験の内容と密接していた
法律事務所の補助員という立場なので、法令用語への抵抗がありませんでした。
また、労働関係の科目に関しては、労災認定などの案件を補助者として扱うことが多かったので自然と知識が付いていました。
そのため、知識のインプットについては社会保険関係の科目に注力できたため、限られた勉強時間を有効に使うことができたのも勝因でしょう。
疑問点をすぐに質問できる環境と復習重視の勉強
先生は、毎日勉強をして要点や間違えた問題などをメモして通勤時間に復習していました。
このとき、そのメモに疑問点なども書き込み、職場の昼休みなどにそれとなく弁護士の先生に質問したりもしたそうです。
法律事務所での業務にも役立てられる知識ですから、弁護士の先生も嫌がらずに教えてもらえました。
疑問点を後に残すことなく勉強を進められたというのも、独学で社会保険労務士受験に向けた勉強をする上では大切なところです。
勉強を毎日の生活に無理なく取り入れた
社会保険労務士試験の受験生時代を振り返って、先生は「働いていたからこそ、逆に勉強のリズムもつくりやすかったんだよ」と仰いました。
働いていた法律事務所は定時で帰れることの多い環境で、生活リズムは安定していました。
その分、普段の生活の中で勉強に充てられる時間が計算できたといいます。
先生の趣味は野球と読書。
そこで、毎日帰宅後にプロ野球中継を見たり読書をしたりしていた時間を勉強に回しました。
勉強はダラダラやるのではなく、時間とその日のノルマを決めて、捗って早く終わった日には趣味も楽しんだそうです。
また、片道45分、往復1時間半の通勤時間を復習時間にしました。
社会保険労務士試験へ向けた勉強は長丁場ですから、このようにメリハリをつけて勉強することはとても大切だと思います。